歯が動くヒミツ1
歯は、上顎と下顎の骨の孔(歯槽)に植わっています。ただ孔に刺さっているだけなら、逆立ちでもしたら抜けて落ちてきそうなものですが、歯が骨にしっかりと植わっているのはそれなりの理由があります。
歯が安定していられるには、四つの支持組織が健康でうまく働いてくれなければダメです。その四つの組織とは「歯肉」「歯のセメント質」「歯根膜」、そして「歯槽骨」です。
乳歯がグラグラして、抜けそうになっても抜けないことがあります。これは最後の支持組織である「歯肉」のおかげです。歯肉はけっこうガンバリ屋さんで、乳歯を最後まで守ってくれています。
脱落寸前の乳歯は、すでに他の3つの支持組織の応援が得られなくなっているのです。いや、乳歯ばかりでなく、歯槽膿漏などで、ぶらぶらの永久歯もけっこう抜けないでいるのは、やはりこの歯肉の努力によるものです。
食事のたびにそのグラグラが気になるどころか、乳歯の根っこの一部が逆に歯肉に刺さったりして痛くなると、歯肉も「もう自分の仕事は終わった」ということで、歯はまもなく抜けます。
当院の紹介はこちら
http://www.imamura-ortho.net/