矯正治療における歯根吸収
普段は聞きなれない言葉ですが、今回は、歯根吸収についてご紹介させていただきます。
歯根吸収とは、歯の根が短くなった状態のことをいい、歯根が溶けて、吸収された状態になることから、歯根吸収とよばれています。
歯根吸収がおこる原因は、何もしなくても、自然に歯根吸収がおこる場合と、強すぎる力で無理に矯正治療をおこなった場合に、おこることがあります。
その他には、打撲などの外傷や、無意識のうちに、舌で歯を押す癖があり、長期間に渡って歯を押す力が働くことによっておこる歯根吸収があります。
いずれも、レントゲン写真で歯根の長さや状態を見ることにより、歯根吸収がおきていないかどうか、調べることが可能です。
自然に歯根吸収がおこなわれる例としては、子供の歯が、乳歯から永久歯に生え変わる時期におこります。2~3年かけて乳歯の歯根を溶かして吸収し、最終的に歯冠のみを残す状態になると、自然と抜け落ち、下から永久歯が生える仕組みとなっています。
少し歯根吸収した状態は、歯の健康に問題がないとされていますが、歯根吸収が進むと、将来重度の歯周病にかかったときに、歯根吸収していない歯に比べ、歯がぐらつきやすくなるなどの問題がおきてしまいます。
矯正治療を受ける際は、たとえ期間がかかったとしても、歯根にダメージを与えすぎない、弱い力で矯正治療を進めてくれる医院を探されることをおすすめいたします。
当院の、弱い力で歯を動かす、痛みの少ない矯正治療のページはこちら
http://www.imamura-ortho.net/0520no-pain/