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2014年10月15日

先日、矯正治療の後戻りの原因について

 1、移動したばかりの歯の根の周りの骨が、まだしっかりと固まっていないため

という理由につて書かせて頂きましたが、本日は

 2、舌癖や口唇癖、口呼吸など、そもそもの不正咬合を引き起した原因が残っている

についてご紹介させて頂きたいと思います。


"そもそもの不正咬合を引き起した原因"というのは、どういう事でしょうか?

実は、不正咬合(悪い歯並び)は、指しゃぶりや頬杖、爪噛み、横向き寝やうつ伏せ寝と言った、日常の癖が原因で引き起こされるケースも多くあるのです。


例えば、指しゃぶりの場合。

長期間、この癖が続くと、"開咬"、"出っ歯"と言った不正咬合が引き起こさせる場合がございます。

とは言え、指しゃぶりをすること自体がダメというわけではございません。

むしろ、指しゃぶりは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時からしているという事が明らかになっており、精神的な安心を得るための手段として有効であるとも言われています。

ですが、それが長時間、長期的に続いて来ると、奥歯は噛んでいるのに、前歯がかみ合わない (開咬)という症状が出たり、顕著な例では、前歯を噛んだ時にちょうど指が入る形の大きな隙間が出来てしまうぐらい、顎の骨の形から変わってしまうようなこともあります。

つまり、もともと正常な位置にあった前歯に対し、指しゃぶりによって継続的に弱い力が働き続けることで、前歯が上に押し上げられて開咬になったり、角度が変わって出っ歯になったりしてしまうのです。


このような原因で不正咬合が引き起こされた場合、例え矯正治療によって本来の位置に戻したとしても、このそもそもの原因となっている"指しゃぶり"をやめない限りは、また同じように力が加わり、開咬、出っ歯に戻ってしまいます。

ですので、後戻りを防ぐためにも、不正咬合を引き起した"癖"を取り除くトレーニングも矯正治療と同時に行っていかなければいけません。


とは言え、指しゃぶりにしてもその他の癖にしても、本人にとっては、精神を安定させるために無意識に行っている事が多いですので、無理に辞めさせてしまうと、過度なストレスがかかって他の悪い癖が発生してしまうという事もあります。

指しゃぶりも、5歳ぐらいまでの子供が、短期的に不安やストレスを解消するために行うのはあまり問題はございませんので、辞めさせるタイミングの見極めはとても重要かと思います。

また、そのような癖がある場合には、既に歯並びに影響が出ている可能性も高いので、一度専門医にご相談されることをおススメいたします。


当院では、3000症例以上の経験を持ったドクターがしっかりとカウンセリングいたします。
矯正治療でご不安、お悩みの事がございましたら、ぜひ一度ご相談にお越しください。
http://www.imamura-ortho.net/

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今村矯正歯科クリニック

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