乳歯列から考える矯正治療の必要性(2)
では、乳歯列の段階から考えられる矯正治療が必要になる可能性が高いものについて、一つずつ説明していきましょう。
① 上下のかみ合わせで下顎が前に来ている、もしくは上下の歯がぴったりと重なる噛みあわせ
通常正常なかみ合わせでは、上下の歯をかみ合わせたときに下顎の上にやや上顎が重なります。しかし、それが逆になっている場合、もしくは先端でぴったりと重なっているようなかみ合わせの場合には、今後、そのかみ合わせによって顎の成長が抑制されたり、過成長を引き起こす原因になります。
特に、下顎が上に来てしまう場合には、乳歯列の段階で噛み合わせを治しておかないと、その後、上顎の劣成長と下顎の過成長を引き起こし、下顎が顎骨的に前に出てしまう状態になります。これが著しい場合だと、通常の装置をつけるだけの矯正では治すことができず、顎の骨を切るような手術も必要になってきますので、ぜひ幼少期の間に治療を開始していただくことがお勧めです。
当院でも、小児の不正咬合の治療を行っています。
お子様の不正咬合は場合によっては早期治療が必要なこともありますので、気になることがある方は、ぜひお気軽にご相談にお越しください。
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