歯並びと食生活の関係
前回は、歯並びと遺伝の関係についてご紹介させていただきましたので、今回は歯並びと食生活の関係についてご紹介させていただきます。
古くから日本では、魚介類、野菜、穀物を中心とした食生活を送ってきました。
魚の干し物や、保存のきく食べ物は固い物が多く、よく噛んで食事をしていたため、丈夫な顎の骨格と、咀嚼に必要な顎の筋肉が、昔の日本人は十分に発達していました。
しかし戦後から、西洋や欧米の食文化が日本に浸透することによって、日本の食文化は劇的に変化していきます。
例えば、朝食は、ごはんと味噌汁だったものが、パンとコーヒー、スープなどに変わり、弱い咀嚼でも食べられる、柔らかい食べ物が好まれるように変化していきました。
戦前はなかった、ファーストフードの普及やファミリーレストランでの、洋食の普及も、現代の子供たちの咀嚼不足に大きく影響していると考えられています。
日本はこれまで、これほどの短期間に、大きな食生活の変化を迎えたことはなく、若年層を中心に、顎の咀嚼不足による顎の退化が問題視されています。
顎が退化すると、必然的に顎の骨格が細くなり、永久歯のすべての歯が並びきらず、叢生といわれるガタガタの歯並びになりやすくなります。
子供のころから、固い食べ物を積極的に食べ、丈夫な顎を作ることは、きれいな歯並びにする、重要な役割をもっています。
子供の矯正では、身体の発育に合わせ、顎の成長を促す矯正治療が可能です。
成人してからでも、もちろん矯正治療を受けることができます。
歯並びが悪くお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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