矯正治療の後戻りについて
よく、「矯正治療は後戻りする。」という事を言われたりします。
矯正の後戻りとは、矯正治療の装置をはずした後、リテーナーという保定装置を付けずにそのままにしておくと、せっかくキレイになった歯並びが、部分的・全体的にずれてしまったり、後戻りを起こしてしまう事を言います。
後戻りの原因としましては、
1、移動したばかりの歯の根の周りの骨が、まだしっかりと固まっていないため
2、舌癖や口唇癖、口呼吸など、そもそもの不正咬合を引き起した原因が残っているため
3、治療終了後、更に顎の成長があった場合
等が挙げられますが、今回は上記のうち、
1、移動したばかりの歯の根の周りの骨が、まだしっかりと固まっていない
についてお話しさせて頂きます。
"歯の根の周りの骨がしっかりと固まっていない"とは、どういう事でしょう?
そもそも矯正治療で、なぜ歯が動くのか?という所から考えてみると解りやすいかと思います。
歯が動くのは、歯に弱い力を加え続ける事によって、力を加えた方向の骨が部分的に溶けてなくなり、その部分に歯が移動するためです。
また、歯が移動した後の隙間には新しい骨が出来て埋めていきますので、この代謝を繰り返し、徐々に徐々に、歯が動いていくのです。
つまり、歯が移動したばかりの時は、骨が溶けたり固まったりしている最中ですので、組織が安定しておらず、しっかりと固定されておりません。
ですので、この時期には、「歯を動かさないために」リテーナーという保定装置を付ける必要があります。
リテーナーをつける期間は個人差もありますが、約2-3年は必要になります。
もうキレイに並んだから!と言って油断せず、しっかりと最後まで頑張りましょう!
当院では、3000症例以上の経験を持ったドクターがしっかりとカウンセリングいたします。
矯正治療でご不安、お悩みの事がございましたら、ぜひ一度ご相談にお越しください。
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